陶芸用の電気窯とは |
陶器、磁器などを焼く窯には
赤松などの木材を燃やし、その炎で焼く 穴窯 マキ窯 登り窯 などがあります、
これらの窯は地面に直接作ります。 他には ガス窯 石油窯などがあります、
この窯たちの最大の欠点はけむりが出てしまうことです。 そのため昔は、
多くの陶芸の産地は、もくもくとけむりであふれていました。
街中では問題のおおい事でした、その欠点を無くし、
だれでも陶芸が身近に楽しめるよう 開発されたのが輻射熱で焼く 陶芸用電気窯 です。
陶芸用電気窯は 全体を保持し形造っている 鉄骨
温度を保ち熱空間をつくる 耐火 保温レンガ
今は1000度C-1800度Cの高温に耐えられるレンガがあります
1300度という高熱を発生させる 熱源のヒーター などで出来上がっています。
その熱源のヒーターは パイロマックス です。
いまを遡る60年前に、 実父がこのパイロマックスの開発をしました。
当時、父は京都にあった八重洲技研という会社と共同で
新しい高温度に耐えるヒーターの開発に携わったのです。
第1次テスト 失敗 持ち帰り作り直し
第2次テスト 失敗 持ち帰り作り直し
第3次テスト 失敗 持ち帰り作り直し
第4次テスト 失敗 持ち帰り作り直し
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なんと2年を費やし 陶芸用電気窯 に最適な パイロマックスヒーター線 が完成
これにより パイロマックスが世の中に出たのです
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陶芸用電気窯での還元焼成 |
パイロマックスの開発に伴い、還元焼成が可能になる陶芸用電気窯にも着手、
当時の電気窯での還元焼成はできなかった、会社とともに還元焼成のテストを繰り返す
構造体の素材、空間構造、すべてを洗い直し還元焼成ができる陶芸用電気窯が完成する |
陶芸用電気窯つくりは家業です |
父はいまでは永眠しているが、一緒にした仕事は10年間あった、
その後30数年にわたり,陶芸用電気窯つくり一筋40年、というねっからの窯職人、
おやじの時代をいれるともう120年以上になり
創業1888年だ 英語表記だと Since 1888 だな。。。
陶芸用電気窯つくりは家業です |
陶芸用電気窯つくりのモットー |
下見、相談、見積もり、制作、電気工事の相談、納入、と最初から最後まで
すべて私が一人で責任をもって取り組むので安心です。
また、いままでに 500基 以上作ってきたノウハウを結集して
お客様のご希望、ご要望にもお応えでき、
相談しながら仕事を進めていくことができます
初窯で思いのほかいい色に仕上がった とか、使いやすかったなどど
お客様からのご感想が聞きたくて
アフタフォローをすることをモットーにしています
「嫁にいった娘にあいにいくようなもんです」 |
陶芸用電気窯 のメリット |
室内に設置できる
けむりが出ない
自動計器によりイメージどうりに仕事が進む
酸化焼成が簡単にできる
還元焼成はいろいろな方法がある
ひとつの窯で 素焼 本焼き 上絵 楽焼 ガラス など全てが可能です
温度ムラがあまりない
使い方をマスターするのに、あまり時間がかからない
はじめての方でも取り組みやすい |
耐用年数は 電気代は |
30年位は充分つかえます
使い方にもよるが、 ヒーター線換え 等修理をしていけば
一生使うことができます
電気代は窯の大きさ 契約電力タイプによって変わりますが
6Kw の電気窯 100V 約600円
10Kw の電気窯 200V 約1000円 |
自動計器 |
陶芸用電気窯の温度管理
ならびにタイマーによる陶芸用電気窯の温度設定の時間軸での制御管理
タイマーは弱タイマーと、ならしタイマーの2種類セットされています
素焼き、本焼きごとにセットは変えられ、望む焼成イメージにセットできます
自動プログラミング制御、2プログラム, 8セグメント、ホールド、ステップ付き |
ニューヨーク万国博覧会 |
資料を整理していたら、おやじが ニューヨーク万国博覧会 に(1964年)、
電気炉を出品しているのがわかった。 そのときの写真集です。 |